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変な音楽とか

ADSRの話 第2回『エンベロープって何』

 

※前回
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一旦、シンセのことを忘れます。




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目の前に「ブザーのボタン」ってのがあるとしよう。
イメージして。
押すと「ブ〜〜〜!」と鳴る。
指を離すと止まる。

これはつまり、
【ボタンがある→押す→離す】指の動きと、
【無音→ブ〜→無音】という音量変化が、連動したってこと。




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今度は「玄関ドアのインターホン」を考えてみる。
押すと「ピンポ〜ン!」と鳴る。
けど、今度はサッと指を離しても止まらないし、
逆に、何十秒もボタンを押し続けても、インターホンがずっと鳴ってるわけではない!

押したから音が鳴った……つまり指と音量が連動はしてるんだけど、
連動のしかたが、さっきのブザーとはちょっと違う。


(追記:このたとえ、インターホンって押しただけで「ピンポ〜ン」と鳴る想定でいたけど……、もしかして、押した時に「ピ〜ン」離した時に「ポ〜ン」と鳴るインターホンもありますかね……?すっかり忘れてた。)





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さいごに「シンセサイザー」をみてみよう。
鍵盤が並んでいて、指で押すと「ビヨ〜〜」とか鳴るらしい。
今回はどんな感じで連動するだろうか?

……正解がない!
シンセの設定次第で、いろんな鳴り方がありえるからだ。



この、連動のしかたの「設定」をするのが、「エンベロープ」というものなのだ。
うまいこと設定して、理想の鳴らし方をするぞ!



次回は設定方法を書きます。



(今は気にしないのでほしいのだが、これは"アンプエンベロープ"というものだ。
「音量を変化させる」という意味で"アンプ"と付けている。
逆に言えば、エンベロープは音量だけじゃなく、音色をいろいろ変化させられるのだ。
更に言えば、複雑なシンセになると、指の動きも必要なくなってくる。
しかし今は忘れて!
次回も、指と音量のことだけとりあえず考えます。)


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