Hercelot LOG

変な音楽とか

パラッパ関連楽曲をあれこれみていきます

好きなゲームに「パラッパラッパー」があります。
1996年の発売からSCEの看板キャラのひとりとして、続編2本、アニメ化、移植/リメイクと、今に至るまで忘れ去られることなく愛されています。

ゲーム性や世界観の魅力は勿論、やっぱり曲がいいからハマったよね、その音楽の良さも語り尽くせないが……ここではたんにどれだけ曲あったかの話をします。
昨今の音ゲーと違って、1作あたり6〜8面=6〜8曲しかない。
と思いきや評価によるバリエーション、全作品オフィシャル・サウンドトラックは出てるけどそこには収録されてない曲、逆にCDでしか聴けないオリジナル・バージョン、と意外と見つかる関連楽曲。
さらっと浚っていきましょう。

おれがプレイ済みなのは各本編だけで移植系はやれてません……



パラッパラッパー

1996年 PS、2006年 PSP移植、2017年 PS4リメイク

ステージ音楽

  • Stage 1: Chop Chop Master Onion's RAP
  • Stage 2: Instructor Mooselini's RAP
  • Stage 3: Prince Fleaswallow's RAP
  • Stage 4: Cheap Cheap The Cooking Chicken's RAP
  • Stage 5: All Master's RAP
  • Stage 6: Parappa's Live RAP With MC King Kong Mushi

一番有名であろう初代タイトル、中でも一番有名であろう1面、タマネギ先生
小学生時分のおれにThe Commodores『Assembly Line』の迫り来る裏のオープンハイハットの衝撃を与えた曲。
パラッパ楽曲のドラムブレイクスは、Whosampledに有志による一部情報提供があります。



評価

音ゲーなので、プレイの上手い下手があるわけですね。
パラッパラッパーは画面に「今の評価」が表示されてて、プレイに応じて上下します。
Good(いい調子)、Bad(イマイチ)、Awful(これ以上ヤバいと強制終了)、一番上にCool(ボーナスタイム)。

で、評価が変わると曲もヌルっと変わります。
Badになると音数が減る、マヌケな効果音が入る、リフのパロディがあからさまになる、Awfulになるとドラマーが帰る、声にやる気が無くなる等……

基本的にGoodをキープするのが第一目標なので、サントラにはGoodの曲が入ってるんですが、
「Badはアホなんだけどそれはそれでいい!」みたいのがあるっすね。


あんなに明るかったピアノがそのまま短調になっていて、元と比べると笑える。


というわけで、ステージ面全てに評価のバージョン違い。
Badは全面、Awfulは5面以外。
Coolは変わらない面のほうが多いけど、1面ではなんかフランジャーみたいのかかって、5面はアーメンが鳴りっぱなしになります。



その他BGM

パラッパラッパー

パラッパラッパー

ムービー曲はサントラにたぶん全部入ってます。
メニュー画面やPRACTICEのBGMはゲームでしか聴けないのかな。

下痢を我慢してる顔が逆に男らしく見えるシーンでカーステから流れるハードコアラップの『Love You RAP』、
サニーちゃんをパーティに招待してライブハウスへ向かう時の『Funny Love』、
など、ステージ曲以外もいい曲があり。
全ステージCoolを出さないと(出せんて!)見れないおまけの曲も収録。



PSP移植DLC Remix

PSP移植版ではダウンロードコンテンツとして各面のRemixがプレイできます。
1面は4種類、2〜5面が各1種類ずつ。
キーが合ってなかったりスカスカだったりで個人的にはピンとこないものが多いんだけど、
1面のRemix Bが演歌アレンジで泣けるのと、
5面がクラシカルなオケの中、全員苦悶してるのがドアホです。

これらも評価で変わるのかな? プレイ済みの人おしえて……





ウンジャマラミー

1999年 PS、同年 アーケード版、PS3、2008年 ゲームアーカイブス(PS3 / PSP / PS Vita 対応)
続編。主人公は違うけど同じ街が舞台で、パラッパ1.5と言われることもある。

ステージ音楽

  • Stage 1: I am a Master and you!
  • Stage 2: Fire Fire!!
  • Stage 3: Baby Baby!!
  • Stage 4: Fright Flight!!
  • Stage 5: Power off! Power on!
  • Stage 6: Taste of Teriyaki
  • Stage 7: Got To Move!

基本システムは同じながら、プレイヤー操作のところがギターになってて、
「ギターしゃべり」とでも言うようなおもしろフレーズに溢れてるすね。
1はどの曲も根底にヒップホップがあったけど、今回はギター主役なんでロックやポップスになってます。



裏・パラッパ編

で、最終面までクリアすると、これまでのステージがパラッパで遊べるようになります。
しかも、割とロック寄りだった曲は全てヒップホップRemixに!歌詞もアップデートされます。これはうれしい。

裏2面、小学生当時は「地味になった?」って印象だったけど、今聞くとかっけ〜

対戦モードでラミーvsパラッパにして、ターンの度にオケを切り替えるなんてことも可能です。

ちなみに今回タマネギ先生面はラミーの夢の中という設定なので、パラッパで1面を遊ぶことは出来ません。
その代わりサントラには入ってたりする。



評価

評価システムも健在。
ただあんまり凝った変化はせず、Coolはフランジャーがかかり、
Bad, Awfulは音数が減り、マヌケな効果音がのり、音がこもり、ダビーになるという感じです。
ディスク容量の問題でしょうかねえ。
最終面のAwfulでは、客がガンガン帰ってオケがカウベルだけになってほんとうにしんどいです。



その他BGM

こちらも基本サントラを買っていただくとして、ムービー曲も色々ありますが、
電源入れた後の七音社サウンドロゴ!(オープニングムービーをとばして……)タイトルコール!そしてメニュー画面BGM。
この流れが格好良すぎてしびれます。
↓を再生したあと、2分まで飛ばしてみてください。


おまけムービーの「マーさんがノートPCを破壊する映像」の曲や「マーさんが美術館を破壊する映像」の曲は入ってないです。





パラッパラッパー2

2001年 PS2。北米だとPS4移植があったとか。

  • Stage 1: Toasty Buns
  • Stage 2: Romantic Love
  • Stage 3: Big
  • Stage 4: Sista Moosesha
  • Stage 5: Hair Scare
  • Stage 6: Food Court
  • Stage 7: Noodles Can't Be Beat
  • Stage 8: Always Love!

今作はオケがめっちゃくちゃいい、全部いいです、松浦雅也氏自身が演奏もほぼ一人でやってるそうな。
流石にストリングスは違いそうだけど……
画質やゲーム性能があがったのを受けて、曲もちょっとリッチになってる感じ。
1面の初っ端からこの音で始まって、イケイケで、「今作やばいじゃん!!!」って当時思いました。

今作はプレイヤーが下手だと、譜面が自動でEasyになっていく仕組みのため(逆も然り)、
ラップ部分は言葉数が増減します。
そのため、文章っぽいラップが減り、単語連呼っぽいお茶の濁し方が所々に……
まあオケがめっちゃかっこいいからいいや。



評価

今作はすごい凝ってる、BadやAwfulの状態で別曲とばかりに変貌するものが!
ディスク容量の余裕でしょうかねえ。
しかもその変わり方がモンドエレクトロニックというか、JJP、レイスコ、あのへんを彷彿とさせるのでとてもうれしい。

Coolはフランジャー

6面は更にこってます!
ゲーム機の中でバトルするという設定なため、GoodのオケはPSG音源(ワンダースワンで作ったらしい)で、
Badはゲームウォッチ風、AwfulはPONG風と音源が変わっていき、
Coolは映画『トロン』風の画面と音でアナログシンセのみで作ったとのこと(パラッパ2ガイドブックより)。



ムービー音楽

パラッパ2のサントラはジングルも沢山収録していてえらい!
唯一無いのはマップBGMでしょうか。
オルゴールのスクラッチ+ドラムで、メロディは各ステージのAwfulと同じっぽいす。






CD展開

なんか色々あるんですよねえ。


Got To Move!

GOT TO MOVE!

GOT TO MOVE!

作中バンドMilk Canのシングル短冊CDというてい。
A面がStage 7、B面がStage 5。
どっちもドラムが気持ちいい範囲でデカくなってる。録り直してると思います。
いい感じです。




Milkcan - Make it Sweet

Make it Sweet!

Make it Sweet!

1999年。Milk Canのアルバム。
ドラムもギターもより演奏っぽく録り直してるし、
ケイティのボーカル比率がすごく上がってたり、
ムービーBGMのバンドアレンジもあります。
特に6面、テリヤキヨーコ面はプログレらしい壮大なリアレンジがすごいっす。




I Scream!

アイスクリーム!/I Scream!

アイスクリーム!/I Scream!

1999年。ウンジャマラミーの裏パラッパ編のトラックで、
作中の歌詞とはあんま関係なくラップ録り直し、って内容。
ラップの音量がデカくて変。




Parappa The Party Mix

Parappa The Party Mix

Parappa The Party Mix

2001年。
パラッパ2の楽曲とTommy Boyの面々の楽曲が交互くらいで出て来るMix CD。
デラソウルやバンバータとパラッパを同時に食えるのは面白いんだけど、
所により、何も繋がってないすごい無慈悲なクロスフェードだったりしてすごいです。
サントラと間違えて買ってしまわないよう注意。
ちなみにMixed by DJ KAORI。

……1面曲でスクラッチ足されてたり、2面曲でドラム増えてたり、
ちょいバージョン違いとしてはコレクターズアイテムかも。




アレンジ違いのことを考えると、"ライブ"は色んなとこでやってるっぽいんだよな……
追いきれませんので。









以下、カウントはさらに不安定に……

アニメ関連

おれあまりアニメ見なかったんですよ……もう小学校高学年だったし。
日本語で喋るのがしっくりこない、原作厨の萌芽が……
そんなことはさておき、テーマソングはNona ReevesCrystal KayBennie KCHARAという布陣です。
しかしここは……これ

BGMのサントラも出てます。



ブートリミックス

これはあまりにたくさんあるので、お気にいりのものを幾つか挙げてお茶を濁したいと思います。



Deejay Verstyleは1の全ステージのRemix作ってて全部すごくいい温度感、スムースと臭みのバランスがいい!特にいい4面Remix。



有村はパラッパSEたまに使うけど過去にはガッツリエディットものも上げてた、2の1面を中心に4面やBonus面の音も聞こえる。



Littlescareさん、1の6面Edit。元々パーティが舞台の曲に歓声が足されてめっちゃ盛り上がってるように聞こえるMoombahton。



Pogoは"All U Eva Need"でもカエル先生のセリフを使ってる。リミックスっていうより「All you ever need is to be nice and friendly」ってフレーズが好きで使ってるんだろうなあ。



これ読んでる人でKTGさんのRemixを聴いたこと無い人はいないような気がしますが(ピアノやばいですよね)、RoBKTA Remixはそれを下敷きにしたようなハウスで、しかし原曲オケ要素はなくなっている。Remixである必要はあんまないんだけどふつうにかっこいい。



PUNYASOによる1の1面のTrap Editで、とにかくタマネギ先生の声ネタの入れ方で爆笑できるところに尽きる。


あと"PaRappa The Rapper"の『chop on』ってMP3が手元にあったんですけど、"160 Funk"、あの人の匿名曲だったような、内容はタマネギチョップの160Editです、かっこいいです、そういうデータも世の中にはあります。




おわり

CONCRETE SOUND FOR OUR CHILDHOOD